ドメインを人に貸すという意識で運用すべき
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SEO
ドメインを人に貸すなんてことはない、なんて思っているかもしれないが、ドメインを他人に使わせることはよくある。
最もありがちなケースでは、掲示板のスレッドを個人がつくれるシステムだ。
これは何も意識することなくページを他人に貸してしまうシステムである。
ページを貸してしまうことは、自分の管理下にないページができることだ。
それだけではなくて、無料ブログサービスなどももちろんそうだ。
これらを運営することによって、管理下にないページについてのスパムの責任を引き受けなければならないことになる。
実際に大手無料ブログの運営会社であっても、個々のブロガーのスパム施策によって、Googleから警告が来るのである。
これは誰もが知っている無料ブログの運営業者の中の人から直接聞いたので間違いない。
とはいっても、CGMはSEOの最大の切り札である。
ドメインのパワーを大きく高めるし、ロングテールで集客しようと思ったらコンテンツに対するコストをゼロで(作成費用そのものについて)作れるCGMの運用は、うまく回れば最強の施策と言える。
しかし、現在CGMを運用するためのリスクというコストは非常に高くなっていると思う。
いくつか対策が必要だ。
まずは行うべきは、発リンクに対する規制であろう。
nofollowにすることで、スパムリンクによるGoogleからのペナルティについては回避できる。
こう言うと、「書いてくれるユーザーが減るではないか」という反論を受けそうだが、
nofollowだと書いてくれないユーザーは真のユーザーではない
のである。
そんなユーザーはあなたのドメインの価値を損ねる使い方をするだけのむしろ邪魔者だと思っていい。
ブログのコメント欄を考えてみて欲しい。
nofollowであろうがあるまいが、必要であれば参照先のURLを記述するだろう。
それと一緒である。
発リンク規制の他にもう一つ重要なことがある。
それはコンテンツそのものの規制だ。
違法コピーコンテンツを大量に作る。
ワードサラダとかそんなしょうもない手法を使って大量にコンテンツを生成する。
規約で禁止していてもアダルト系のコンテンツを勝手に作る。
といったならず者が出現する。
こういったコンテンツや、ユーザーはドメインの価値を損ねてしまう。
ドメイン内を誰かに使わせるということは、自分ものを誰かに使わせるのと同じことだと考えたほうが良い。
それが大切なものであればあるほど気になるはずだ。
誰かに貸して紛失されたり、壊されたりしたら悔しいだろう。
ドメインもそういうものである。
常に安全策を手当しておき、素早く対応できるような体制をとっておくべきだと思うわけだ。
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