キーワードツールのSEOにおける使い方・考え方 | 小田和正「たしかなこと」
公開日:
:
SEO
キーワードツールである。
これはとっても微妙な存在である。
リスティングにおいてはとてもとても重要で、これなしには成り立たない。
しかし、検索エンジンから集客する、言い換えればキーワードから集客するという意味では類似の販促手法であるSEOにおいてはとてもとても微妙だ。
リスティングの場合は、お金さえ払えば検索結果に必ず表示させることができる。
しかし、SEOの場合は検索結果に表示させられるかどうかはやってみないとわからない。
というより、単純にそのキーワードを狙ってコンテンツを作ったとしても、上位表示なんかしないことのほうがはるかに多いだろう。
だから、
キーワードを狙ってコンテンツを作ることには意味がない
・・・とも言えないのがなかなか難しいところ。
検索数の多いキーワードで、それが自サイトに集客すべきユーザーにリーチできる性質のものであれば狙うべきである。
100%上位表示に成功しなかったとしても
- そのうちの何パーセントかは上位表示するかもしれない
- 狙ったキーワードでは上位表示されなくても、そのキーワードが含まれる想定していなかった複合ワードでは上位表示される可能性がある
例えば、「ダイエット プロテイン」というキーワードで上位表示を狙ったものの上位表示はできなかった。
でも、titleではなく本文中に含まれていた「イソフラボン」というキーワードと組み合わさって、
「ダイエット プロテイン イソフラボン」といったキーワードでは上位表示されるといった現象が起こってくる。
このような多数のキーワードの組み合わせで検索するユーザーは、ニーズがはっきりしているのでコンバージョンする率が高いかも知れない。 - サイトを運営している側はその商材についてオタクであることが多い。
ド素人だったら、このような商材についてどういったキーワードで検索するのか?思いつかないこともある。
一般的にどういったキーワードで検索されているのか?はキーワードツールを使って調べたほうがよい。
といったように検索数の多いいわゆるビッグキーワードっぽいキーワードを狙ってページを作ることには意味がある。
(「っぽい」とわざわざ書いたのは、ビッグキーワードって言葉には明確な定義がないからである)
しかし、微妙であるのは、
これらのキーワードを全部無理に狙おうとすると、無理が出るからである。
まずコストの問題。
1キーワードにつき1コンテンツを作ろうとすると、べらぼうなコストがかかる。
そして、ブランドイメージの問題。
titleやページの中に無理にキーワードを含めようとすると、不自然なライティングになってしまうことも多々ある。
このあたりのバランスをいかに取るかが難問である。
重要なキーワードであっても、無理をしてまで狙わないという選択肢もある。
キーワードツールは確かに有用なものなのだが、それだけでSEOができるものではないのである(当たり前ですけどね)。
関連記事
-
もしライバル社の広告をクリックできたら?
「 もしライバル社の広告をクリックできたら?」 っていうとんでもないスパムメールがうちの会社にも届
-
時代遅れのSEO情報と古くならないSEO情報の見分け方
高倉健さんの言うところの時代遅れっていうのは素敵である。しかし、時代遅れのSEOには本当に困ったも
-
検索順位が下がった時は我慢することが第一の選択肢 | 夏木マリ「絹の靴下」
検索順位が上がらない場合は、上がらない理由がなにかある。評価がその程度でしかないのには、その程度な
-
コンテンツ制作者の手足を縛ってはいけない | 尾崎豊「十七歳の地図」
縛られるっていうと尾崎豊だろう。と思うのはやっぱり私がおじさんなわけで。 さて、早速本題。 コンテ
-
情熱は技術を凌駕する | 安全地帯「情熱」
担当者がWebサイトに集客する際に普通採用する手法はSEO・リスティング・ソーシャルメディア、この
-
SEOサービスもモノからコトに進化しなくてはいけない
とある県庁所在地のある駅で約束まで時間があったので、スターバックスで時間を潰すことにした。 アイス
-
meta keywordsは本当に使ってないのか? | 東京プリン「携帯哀歌」
meta keywordsは使われていない。これはSEOをちょっと勉強した人にとっては常識みたいな
-
SEOで一番重要なことはSEOし過ぎないことだ | 「愛されてばかりいると」井上陽水
技術的な事柄を文字通り覚えて、それをやり過ぎることからSEOにおける悲劇が起こる。 「タイトルには
-
被リンクを依頼するなんてあり得ない
今回のアイキャッチ画像は、「カンフーハッスル」だ。「少林サッカー」と並んで史上最強のバカ映画との評
-
記事を書くには理由がいる
あなたの会社で、理由を書かずに稟議を出して、 「お金を出してください。100万円」 って通るだろう