*

SEOで一番重要なことはSEOし過ぎないことだ | 「愛されてばかりいると」井上陽水

公開日: : SEO

SEOで一番重要なことはSEOし過ぎないことだ | 「愛されてばかりいると」井上陽水

技術的な事柄を文字通り覚えて、それをやり過ぎることからSEOにおける悲劇が起こる。

「タイトルにはキーワードを含めましょう」 「アンカーテキストにはキーワードを含めましょう」

この2つは決して間違いではないし、SEOの観点からするととてもとても重要な事だ。

でも、これを文字通りやろうとするとおかしなことになることが多々起きてくる。

お風呂のリフォームをWebから受注しようとした場合にキーワードの検索数を分析するとこんなキーワードが見出される。

まず「お風呂」という主語は、

「お風呂」 「風呂」 「ユニットバス」 「浴室」

このように複数が存在する。 またリフォームするという動詞は、

「リフォーム」 「改装」 「改築」

といったキーワードがある。 主語と動詞の掛け合わせを作ると12パターンになる。 これを全てタイトルに含めようとするとかなりおかしなことになる。

「お風呂 リフォーム」「お風呂 改装」「お風呂 改築」・・・といった似たようで、ちょっとずつ違うキーワードが含まれたタイトルのページが必要になる。

ではこれを一つのタイトルに寄せてみると、「お風呂のリフォーム改装・改築のコツ」みたいなまあ、ありえなくはないが変なタイトルのページができる。

このページだけならともかく、更に、「ユニットバスのリフォーム改装・改築の注意点」みたいなタイトルがあったりとか、してそんなクドイタイトルが並んだら、見るからに不自然だろう。

また、こんなケースもある。 リフォーム会社のホームページだが、水回りのリフォームを特に受注したいと思っているとする。

そうした場合に、会社概要、サービス紹介とったメインのメニューの中に、「お風呂リフォーム」と同じレベルのメニューに加えてしまったりする。

トップページだけではなく、全ページからリンクのパワーがいっぱいもらえるのではないか?と考えてそんなことをするかも知れない。でもやっぱり人間が見れば不自然でレベル感が合わない。

検索エンジンから見てもやっぱり人間が見ておかしいと感じるものには、おかしいと感じる可能性が高い。 SEOを意識し過ぎると何らかの形でGoogleはこれをキャッチすることがある。

キーワードの詰め込みすぎ等で、ペナルティになったりするのだ。

で、ここでまた「キーワードを詰め込み過ぎるとペナルティになる」とまたうわべの知識だけ覚えるとダメだと言いたい。

前述の、 「タイトルにはキーワードを含めましょう」 「アンカーテキストにはキーワードを含めましょう」 もそうだ。

うわべで覚えてはいけない。 そうすると本質を見誤る。

うわべで覚えると、「じゃあ、キーワードをどれくらい詰め込むとペナルティになっちゃうんだろう?」 といった思考に至ってくる。そんなこと誰もわからないのに、不安になってきたりするのだ。

SEOのことを考えすぎるとSEOが逆にわからなくなる。

一旦SEOから離れてみるのがよい。

SEOし過ぎると逆に不自然なサイトができ、ユーザービリティやブランディングを損なったり、また順位も悪化したりする。 SEOを考えすぎると、どうでもいい悩まなくてもいいことによって、サイトの運営がスムーズにできなくなったりする。

こうなってしまうよりはSEOなんか一旦忘れたほうがいい。

SEOをし過ぎる、考えすぎるのは害が大きいがSEOしない害はそれ程大きくないことがおおいのである。

さて、今日の蛇足は井上陽水の「愛されてばかりいると」である。

狂っているのに醒めていて、アイロニーに満ちた素敵な曲である。

関連記事

SEO情報との距離の取り方について | THE ALFEE「星空のディスタンス」

SEM-LABOの阿部氏の記事「一次情報に踊らされない能力」にとても良いことが書いてあるので引用し

記事を読む

SEOの記事を鵜呑みにするな

※「SEOが専門ではない人のSEOの記事を読むな」というタイトルだったのですが、辻正浩氏よりご指

記事を読む

スーパーアフィリエイターだからってSEOを任せていいのか

SEOはアフィリエイトにおいて稼ぐための重要な技術要素ではある。しかし、SEOとアフィリエイトはま

記事を読む

LP(ペライチページ)の有効性

有限会社アズモードの宮脇氏のWeb担当者Forumの記事、「ページを開いたらまずスクロール、という

記事を読む

お客さんが望むなら何でもその要望を叶えるのがプロなのか? | ザ・スパイダース「あの時きみは若かった」

今だになのだが、「このキーワードで順位を上げて下さい」 というご依頼を時々頂戴する。SEO業者だから

記事を読む

no image

ナチュラルなリンクと人工リンクの見分け方

これはあくまで原則論である。しかし、この原則論をおさえておけば基本的にはOKである。 現在ではペ

記事を読む

答えは検索結果の中にある

以前「卓球とブラックハットSEO」という記事を書いた。全く余談なのだが、「卓球 SEO」ってキーワ

記事を読む

晴練雨読について思うこと

SEOをやっている人だったら誰でも知っている、そんな業界人にとっての超有名サイトが 「晴練雨読」

記事を読む

キーワード出現率などの数字について考える

昔、具体的に言うと2008年頃までは、キーワードの出現率がSEOにおいて重要視されていた。「キーワ

記事を読む

サイトへのリンクはトラフィックである

最近被リンクの話しばっかり書いているのだが、今回も被リンクの話題。いい加減しつこいって感じ。 でも

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

arigatou-anata
広告はすべて否認をすべきか? | 山口百恵「ありがとうあなた」

被リンクのチェックはかったるい仕事である。 しかも、被リンクはウェブ

anatanara-dousuru
Googleがスマホ対応をランキング要因として重視すると発表 どう対応すべきか? | 「あなたならどうする」いしだあゆみ

Google、「スマホ対応」をランキング要因に利用することを決定。4/

alice
スマホ対応が難しい真の理由 | アリス「未青年」

「スマホ対応と安易に云う勿れ。」 もう一度云うのだ。 「ス

nichijyo
SEOはプレゼンテーションであると考えよう | 嘉門達夫「日常」

オーバーオプティマイゼーション(Over Optimization )

Visitors
ブログのタグをSEOの観点からどう扱うのが正解か | 佐野元春「SHAME-君を汚したのは誰」

「そのタグ大丈夫? Webサイトにタグを貼る前にチェックしたい2つのこ

→もっと見る

  • 順位は上げるものではなくて上がるものです
  • 2025年9月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑