パイレーツアップデートに見るSEOの考え方 | 江口寿史「すすめ!パイレーツ」
公開日:
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SEO
今回は懐メロの話題はありません。
パイレーツとくればこれはもう、江口寿史の「すすめ!パイレーツ」しかないだろう!
ということで、ギャグ漫画の金字塔の 「すすめ!パイレーツ」である。
懐メロにこだわっていたのだが、いい加減いつも疲れるので、もうちょっと縛りを緩くして昔の懐かしいものを紹介するってスタンスにしちゃおうかなぁと思うのだ。
ってなわけで、「すすめ!パイレーツ」である(としつこい)。同時期に連載されていた少年ジャンプに連載されていた「1・2のアッホ!!」とともに、両方ともに野球をモチーフにしたスポーツギャグである。巨人の星みたいな真面目な野球漫画と双璧をなす、ある意味傑作だ(本当だろうか・・・)。
さて本題。
パイレーツアップデートである。
渡辺隆弘氏のGoogle「パイレーツアップデート」実施、著作権侵害サイト対策を強化にわかりやすくまとまっているので、詳しくはご覧いただきたい。
一言で言えば、
「著作権侵害の申請が数多く寄せられたサイトの検索順位を下げる」
というアップデートである。
最初にこのアップデートが導入されたのは、鈴木謙一氏の2012年でGoogleパイレーツ・アップデート 〜 DMCAに基づく著作権侵害が多いサイトの順位を下げるアルゴリズムをGoogleが導入に詳しい。
今回はこの改良版である。
結局のところGoogleが考える
「よいWebの世界とは何であるか?」
ということから考えられる当然の帰結に他ならない。
私が思うGoogleとは、
「精神の貴族」
なのだと思う。
SEOなんてものは小規模サイトのオーナーは基本的に勉強する必要なんてない。
もし検索エンジンを介して集客をしたいならば、Googleというものを理解して、沿うものを作ればいいというのが私の持論である。
権力が少数の権力者に集中する状態において、自分のために権力を使うことなく良き動機、良き判断に基づいて行われる政治形態を、
「貴族政」
という。
これに対して、少数の権力者が権力を使って私欲を肥やしたりする政治形態を、
「寡頭制」
という。
Google、あるいは、Google社員の集合体としての意思は貴族政だと考えると非常に納得がいく。
彼らは個々のWebサイトに対して生殺与奪の力を持っている。
しかし、その力を自らのために使ったり、特定の意見を封殺したりするためには使わない。
Googleの考える「よい世界」へと向かっていくためには(それがいいかどうかは別の問題として)自サイトはどうあるべきなのか?
それを考えて、それに沿うようにサイトを作っていくことがSEOの最重要な部分である。
SEOとはそんなものだと思ってやっていけば、検索結果からの露出を増やすことができるだろう。
Googleに対して文句を言っている人の多くは、Googleが検索という仕組みを独り占めしていて、けしからん。
自分のサイトの順位をもっと上げろよ。こんな順位じゃおかしいだろ!
と言っていることが多い。
でもこれは間違いで、確かに順位は人間が見たらおかしいかもしれないが、Googleは公平である。
順位計算を自分自身のために使っていない。
こういう文句を言う人は恐らくは、自分が権力を持ったら自分自身のために権力を使うに決まっていると考える人なんだと私は思う。
だから、不公平だ、不公平だと言いたくなるのではないか。
Googleは完全ではないが、不公平ではない。
そう思えばSEOの方策は定まる。
彼らの思う、よいWebの世界の実現に協力するのがSEOであると私は考える。
そんなの真っ平御免だ。
というのであれば、検索エンジン以外から集めたらよかろう。
現に2ちゃんねるのまとめサイトなんかはそうしている。
いい悪いにかかわらず、検索エンジンはGoogleという一企業に握られているのだから、検索から集客したいならその意に沿うしかない。
その意は悪しき動機に基づいているものではないので、協力してあげようと思えば、SEOは簡単になる。
逆らおうとする、あるいは悪しき動機から運営するとSEOは難しいものになる。
裏をかかないとならなくなるからだ。
同様に今はペンギンアップデートの3.0の話題でも持ちきりだが、ほとんどの人にとって関係のない話題である。
なんでこんなに騒ぐのやら。
さっぱり訳が分からない。
みんなGoogleをだまそうとしていて、身に覚えがあるからだろうか?
と思うのである。
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