Googleが実装したくても実装できないアルゴリズム | OFF COURSE「言葉にできない」
公開日:
:
SEO
本当は実装したいができないアルゴリズムがたくさんあるはずなのだ。
もっと厳密にいうと、実装はしているかもしれないが、大きな重み付けをすることができないアルゴリズムと言ったほうがより適切かもしれない。
スパマーがいなければ、有用なコンテンツを判別するために非常に役立つんだけど、スパマーに簡単に悪用される可能性があるアルゴリズムだ。
どんなアルゴリズムがこれに該当するかを考えてみることはSEOの本質を理解するために、大変役に立つ思考実験だと私は思っている。
さて、じゃあいってみよう。
1.検索結果からの直帰率を評価対象とする
検索結果をクリックしてたった数秒で検索結果の別のページをクリックしたならば、そのページは役に立たなかったことはほぼ間違いない。
そのページは、そのキーワードとの適合性が低いという判断ができる。
しかし、検索結果のどのページをクリックして、どれくらいの時間滞在させるか?
なんてことはごくごく簡単に操作できてしまうから、評価基準として使うことは難しい。
2. ソーシャルブックマークの数
はてブの数といったものをランキングの指標に使えればかなりいいだろう。
しかし、はてブのアカウントを大量に取得してセルフブックマークしてしまえば簡単に増やせる。
実際そんなスパム系のツールもあるわ。
なので、ソーシャルブックマークのページからの被リンク以上の価値を、ソーシャルブックマークに持たせることは危険だからできないだろう。
3.ソーシャルネットワークでの拡散数
twitterやFacebookでの拡散数みたいなものを使えればこれまた好都合だけど、2と同様にちょっと無理。
これができちゃうようだと、東南アジアあたりで大量にいいね部隊を動員してポチポチいいねするスパマーが大量増殖するはずっだ。
今現在でも1万いいねでウン万円みたいなしょうもないビジネスが存在しているわけで、それが蔓延しまくるというろくでもない世界が到来してしまう。
ソーシャルネットワークの死だな。
4.ドメインの種類での判別
ac.jpといった大学だけが使えるドメインは重い価値付けをつけても良さそうに思う。
しかし、そのドメイン内にCGM的なコンテンツが存在することもある(まあ、普通にあるわ)、そのようなコンテンツは一般の個人のブログとかと意味合いがあんまり変わらない。
特別えこひいきしたら、スパマーに悪用されること必至である。
さて、最後にアイキャッチ画像はOFF COURSEの「言葉にできない」だ。
まあ、「できない」って言いたかっただけである。おしまい
関連記事
-
コンテンツ制作者の手足を縛ってはいけない | 尾崎豊「十七歳の地図」
縛られるっていうと尾崎豊だろう。と思うのはやっぱり私がおじさんなわけで。 さて、早速本題。 コンテ
-
2013年のSEOを振り返って | 井上順「お世話になりました」
2013年のSEOを振り返ってみた時に、基本的にそんな変わったことはなかったような気がしていた。しか
-
これをやったから検索順位が上がった!下がった!という勘違い | どぶろっく「もしかしてだけど」
今日のアイキャッチ画像であるが、関連する懐メロの曲が思い浮かばなかったのが残念である。 ってなわけ
-
最近ブラックハット系のブログに元気がない
当社としてはブラックハットSEOをクライアントさんにお勧めはしないのだが、やはり商売柄黒い手法も知
-
検索下位の大きな順位変動は当たり前だ
パレートの法則ってご存知だろうか? ヴィルフレド・パレートって経済学者の名前からとっているらしい。
-
非定型な情報の発見方法がこれからは鍵になるんジャマイカ | ALFEE「心の鍵」
今日のアイキャッチ画像はALFEEのTHE BEST SONGSのレコードジャケットである。この1
-
-
SEOの実験結果といわれるものを鵜呑みにするな
こんなことをやったら順位が上がった。 っていうような実験結果ってよく見る。しかし、この手のものは
-
SEO対策をするとどれだけアクセスが伸びるのか? | 井上陽水「たいくつ」
SEO対策って言葉は好きではない。 「SEO」の「O」は「Optimization(最適化)」のO
-
SEOは上辺だけ真似をしてもうまくいかない | アリス「秋止符」
SEOは上辺だけ真似をしてもうまくいかない。不思議なものであるが、そんなものである。 SEOがうま
-
時代遅れのSEO情報と古くならないSEO情報の見分け方
高倉健さんの言うところの時代遅れっていうのは素敵である。しかし、時代遅れのSEOには本当に困ったも