*

検索ユーザーは質問の答えを既に持っている場合がある

公開日: : コンテンツマーケティング

検索ユーザーは質問の答えを既に持っている場合がある

コンテンツって結局何が大切なんだろうか?
と最近思うのだ。

いいコンテンツって一体何だろう?

いいコンテンツとは、コンテンツを読みたい人を満足させるものだと思う。
満足させるコンテンツとはこういうものだ(と言い切ってみる)。

  1. 知りたかったことの答えが書いてある
  2. 自分の心情と合っていて共感できる
  3. 共感できなかったが自分の考え方が変わった

SEOにおけるコンテンツの正しいあり方というものは、1の答えを書くことだと言われているが、私はそれだけではないと思っている。

検索する人は既に答えを知っている

というケースも少なからずある。
というか、 真実は他にあるのかもしれないのだが、自分が求めている答えは、既に自分の中にあって、それ以外は読みたくないといった場合である。

典型的なのがYahoo!知恵袋みたいなコミュニティだ。

質問という体裁をとっていながら、実は同意して欲しいだけといった質問が数多く見られる。

例えばこんな感じ(実際にあった)。

「ここ数年犯罪が増えていますが、その理由はやっぱり外国人のせいでしょうか?」

こういう質問をする人は、外国人が犯罪を増やしているという確信が既にあって、そのことによって何となくイラッとした気分になっているのだ。 
自動車運転による犯罪を除外した刑法犯の認知件数は、2002年をピークに減少し続けており、2012年は約半分まで減少している。

だから、

「犯罪は今は大幅に減っているので質問自体間違いです」

って書けばいいのか?
っていうとそうはならない。
ベストアンサーがつくのは、質問者の意図に沿った回答、言い換えれば回答にはなっていなくても、

「その通りその通り、あんたが言うとおり、日本に住んでいる外国人はけしからん」

という答えを求めているのであり、そんな回答以外は不要なのである。

正しいということを求めているのではなく、自分の仲間を探したい。
共感したい。

そんなニーズが端的に現れるのがネットの掲示板である。

検索意図にもそのような意図が見える時がある。

Googleのオートコンプリートは、実際にユーザーが検索したキーワードを元にしている。
これを見ているとこんな共感したいという検索意図が多いことが伺える。

「妻」と検索してみるとよくわかる。

「妻 死ね」

って一体なんだよ!って感じである。

「妻 嫌い」

もこんな感じだ。
自分の他に妻に死んで欲しい、って思っている人を探している。
自分の他に妻が嫌い、って思っている人を探している。

ということだ。

なんだかよくわからない話になったのだが、共感を求めるキーワードというものが存在しており、答えではなく、

「そうだよね、そうだね」

っていうコンテンツも必要とされているということが結論である。

関連記事

Googleは自サイトをどう評価しているのか

アイレップの渡辺氏は うっかり有料審査型スパムディレクトリに登録しないために - (今更) SEO

記事を読む

no image

便乗マーケティング論

現代は「リメイク」の時代だといわれています。 「無から何かを生み出す」 という創造はどのジャンルでも

記事を読む

no image

文字は必要ない?

「Instagram」というiPhoneアプリをご存知ですか? 簡単なシステムの写真投稿アプリなの

記事を読む

コンテンツ制作者の手足を縛ってはいけない | 尾崎豊「十七歳の地図」

縛られるっていうと尾崎豊だろう。と思うのはやっぱり私がおじさんなわけで。 さて、早速本題。 コンテ

記事を読む

no image

ブログじゃなくって整理された情報コンテンツを提供するメリット

ブログは確かに継続的に更新していると、アクセスを伸ばすことができる有用なアクセスアップの手法だ。

記事を読む

no image

話題性を維持する

大した内容でなくとも長く続けているとそれなりの人数の認知を得る事ができます。 逆にほとんどの事象は、

記事を読む

no image

「伝える」を意識する

WEBと現実の世界でのビジネスには大きく異なる事があります。 「発信者と顧客の意思の疎通が難しい」

記事を読む

PDFファイル活用のおすすめ

PDFファイルって意外にあなどれないのだ。 Web上に公開してやると、意外と検索順位が上がったり、

記事を読む

no image

文化は武器になる

友人に、海外で音楽活動をしている方がいます。 年に数回日本に帰ってくるので話をするのですが、Fac

記事を読む

no image

メディアの解離

「テレビ」と「インターネット」は既に完全に認識が解離しています。 テレビに誘導され流行が操作されて

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

arigatou-anata
広告はすべて否認をすべきか? | 山口百恵「ありがとうあなた」

被リンクのチェックはかったるい仕事である。 しかも、被リンクはウェブ

anatanara-dousuru
Googleがスマホ対応をランキング要因として重視すると発表 どう対応すべきか? | 「あなたならどうする」いしだあゆみ

Google、「スマホ対応」をランキング要因に利用することを決定。4/

alice
スマホ対応が難しい真の理由 | アリス「未青年」

「スマホ対応と安易に云う勿れ。」 もう一度云うのだ。 「ス

nichijyo
SEOはプレゼンテーションであると考えよう | 嘉門達夫「日常」

オーバーオプティマイゼーション(Over Optimization )

Visitors
ブログのタグをSEOの観点からどう扱うのが正解か | 佐野元春「SHAME-君を汚したのは誰」

「そのタグ大丈夫? Webサイトにタグを貼る前にチェックしたい2つのこ

→もっと見る

  • 順位は上げるものではなくて上がるものです
  • 2025年5月
    « 3月    
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031  
PAGE TOP ↑