Googleが著者情報を廃止・オーサーランクはこれからどこへいくのか | THE ALFEE「Just Like America」
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SEO
先週より検索結果に著者情報が完全に表示されなくなったことに気がついた方は多いだろう。
詳しくは海外SEO情報ブログの鈴木謙一氏の記事「Google、著者情報プログラムを完全廃止」をご覧いただけたらとと思う。
「著者が誰であるのか?」
この情報を得ることで、被リンク以外の重要なランキング計算のための手掛かりを得ようとする試みがオーサーランクである。
Googleはしょせん機械でしかないので、 コンテンツ文章の正誤を判断することができない。
いくらデタラメが書いてあったとしても、文章の意味が通っていればそれっぽいと判断する事になる。
例えばこんな文章
「SEOは18世紀のアメリカより起こりました。
リスティングに代わる無料で可能な重要な販促手法として急速に普及し、リスティングは駆逐されるに至ったのです。」
といったデタラメな文章であっても、文法的には正しいし、共起語もそれっぽく含まれているのでGoogleが内容からだけ機械的に判断すると、この文章は「あり」ということになる。
そこで、コンテンツの価値を判断するためには被リンクといった外部からの評価指標が必要になってくる。
被リンクはスパマーに悪用されまくっているので、 それ以外の評価指標があればそっちも使いたいわけなのだ。
誰が書いているか?
という指標はスパマーからすると非常に難儀で、これを使ってスパム的SEOが難しい。
そういったわけで、誰が書いているかをランキングに反映するGoogle+によるオーサーランキングには大きな期待がかかっていたのだ。
しかし、結局のところなかなか難しいかったってことなのだろう。
この著者情報はGoogle+のアカウントと記事を結び付けなければならないのだがこの作業は難しい。
導入は遅々として進まなかった。
Google+が今年の7月に実名制を放棄したあたりからかなり雲行きが怪しくなってきて結局断念に至ったのだ。
Googleはインターネット世界におけるとても巨大なプレーヤーであるが、結局彼らがいくら頑張って旗を振っても無理なものは無理だったことなのだろう。
まあ、これは致し方がないことなのだとは思う。
Googleは結局のところ政府でもなんでもないわけなので、Googleが全ての著者情報を持つなんて無理だし、Google外の全てに及ぶようなルールを作るなんてできなかったのだ。
とは言え、私はオーサーランクそのものがなくなるとは思わない。
サイトの運営を誰が行っているか?
これは人間にとってとてもとても有用な指標である。
病気で不安になった時に、その病気についてググってみて上位にアフィリエイターのサイトしかなかった時のガッカリ感。
この手のキーワードについては病院、もしくは医師が運営しているページが上位に表示されて欲しいと考えるのは当然だ。
学問的なことを調べている時もそうだ。
どうでもいい私見を述べている匿名個人のブログより、氏素性を明らかにした学者のページが上位に来て欲しい。
※オーサーランクによって実名制を推し進めるとネットが息苦しくなってつまらなくなるという批判もあるが的外れだ。
信頼性が重要だと考えられる情報には、実名性の高い評価されている人の著述した記事が表示されて欲しいというだけだから。
今回はGoogleは大幅に後退したが、細々とかも知れないがオーサーランクの研究は続いていくだろう。
ひょっとして昔のYahoo!ディレクトリみたいにオペレーターの目視になったりして(ないない・・・)。
<hr>
たまには珍しく懐メロのことについて書いてみる。
The ALFEEの「Just Like America」であるが、ほぼ同時代の浜田省吾の「AMERICA」もすごく似ている気がする。
ジャパン アズ ナンバーワンって言われた時代。
アメリカにあこがれて、でもアメリカにはもう憧れる実体はなくって、でも憧憬だけは残っていてみたいな時代。
「アメリカじゃこうだよ」
みたいな論が誰かに何かを押し付けようとするときには紋切り型としてあってみたいな時代。
自分たちの前に道がない漠然とした不安と、ナンバーワンになったという驕慢があった時代。
まあ、思い返せば時代の雰囲気が懐かしく、そして道がないのは今も同じっていう、まあ、懐メロって聴くとそんな時代の雰囲気を思い出すのはいいものだね。
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