SEOはいつかSEMに収斂する
このタイトルって変である。
そもそもSEOはSEMの一部分だし・・・。
でも、現実にはSEOとSEMは違う文脈で語られている。
ご存知のようにSEMとは
「Search Engine Marketing」
の略であって、サーチエンジンからの集客をはかる手法は全てSEMである。
で、SEOは当然SEMに含まれる。
ところが、通常SEMと言うと検索連動型広告を指す。
なんでSEOはSEMと同じような文脈で語られてこなかったのか?
SEOはマーケティングだと思われてこなかったせいではないか?
というのが私の仮説である。
マーケティングであるならば、まず最初の発想の立脚点には消費者があるわけだが、今までのSEOにおいて消費者視点はあまりにもないがしろにされてきた。
商品のカテゴリなどを表すだれでも思いつくようなキーワードで上位表示させること、それがSEOと呼ばれており現在でもそのように考えている人は非常に多い。
それがSEOであるならば、マーケティングの出番はない。
まあ、今まではいくらマーケティングの観点から、コンテンツプランニングをしたとしても、被リンクをバンバン張った人為的施策を行っているサイトには勝てなかった。
だからSEOにとって重要なのはマーケティングではなく、検索順位を上げるためのテクニックだったといえる。
しかし、検索順位を上げるためのテクニックが通用しにくくなってきている現在、コンテンツの内容、言い換えればマーケティング視点が重要になってきたのだ。
そうなってくると、
- 求める顧客はどんなキーワードで検索をするのか?
- とあるキーワードで検索する人はどんなコンテンツを必要としているのか?
というところを考えなければならなくなり、ここが最も重要なポイントとなる。
この発想は非常に検索連動型広告に近い。
っていうかほとんど一緒である。
これからはビッグキーワードをいきなりガーーンと取りに行くだけではなく、個々のコンテンツでコツコツ拾っていく戦術を組み合わせて戦わねばならない。
リスティングで言えば、ビックキーワードは狙っても単価が高い。
ロングテールは安いけど集められない。
だからCPAを適正化するためにうまく組み合わせる必要がある。
SEOもこれと一緒である。
現在うちの会社ではSEOとリスティングの担当を兼務させるようにしている。
これは非常にうまくいっているというか、リスティングの発想をSEOに応用するっていうことは非常に有効な手法であることを実感する。
ってな感じで今日はえらくまじめに書いてしまったわ。
さて、今日も蛇足の懐メロ。
今日の選曲は佐野元春のSOMEDAYである。
これは、佐野元春の代表曲であり、超名曲である。
いつかって言いたかったからこの曲を選んでみたのであるが、それが何か?
関連記事
-
キーワード検索は過渡的なものに過ぎない
イギリスの首相であったチャーチルは 「民主政治は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試み
-
ソーシャルメディア運用からのナチュラルリンク獲得がSEOの重要な位置を占める
Googleはキーワードとコンテンツの適合性をかなり理解できるようになってきている。 しかしながら
-
「SSLを導入すべきか」から考える 我々はどこを目指すべきか | ジンギスカン「めざせモスクワ」
SSLの導入をやるべきかやらざるべきか? Googleは公式にSSLを優遇するという声明を発表した
-
SEO会社がつく嘘の種類 | OFF COURSE「君が、嘘をついた」
SEO会社の私がこんなことを書くのも何なのだが、同業をDISるようでアレなのだが、返す刀で自分自身斬
-
検索エンジンはえこひいきをするか
何をいまさら・・・、みたいな話なのだがYahoo!カテゴリの話しをしてみる。勘違いしている人が今で
-
Yahooショップと楽天を同じページで運営して大丈夫か | 湯原昌幸「雨のバラード」
今日はネタ切れである。 ってなわけで、Yahoo!知恵袋のSEOの質問に答えてみようw SEOにつ
-
ホッテントリーメーカーからSEOを考える | 内山田洋とクールファイブ「噂の女」
最近(でもないか)、Gunosy経由のアクセスが非常に重要である。当ブログはSEO(と昭和歌謡)に
-
2015年のSEOのトレンドを勝手に予想してみる | 沢田研二「勝手にしやがれ」
2015年以降のSEOを予想するという記事は良い記事があるので、そこをあえて今年限定で書いてみるのだ
-
検索エンジンの先にいる人こそが重要
SEOって結局何のためなの? って話だ。 このコンテンツを必要としている「誰か」対して、自分が書
-
検索アルゴリズム「Hummingbird」(ハミングバード)とは
2013年9月26日にGoogleは検索アルゴリズム「Hummingbird」を導入したことを発表