Googleの順位ランキングの判断は素人がやっていると思えばいい
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SEO
Googleは賢くなってきているのだが、今でもまだまだ不完全である。
そうしてきっと今後も改善はされていくだろうが、不完全さがなくなるということはないはずだ。
ところで不完全さとは何か?
である。
知っている人がみれば素晴らしいコンテンツだとわかるような内容であっても、Googleはその価値を理解できないときがある。
まあ、美術品の評価みたいなもんかもしれない。
1000万円の壷と、100万円の壷、10万円の壷、1万円の壷、1000円の壷を並べて置いた時に、どの壷のが価値があるか?
正しく高い順に並べてみろ。
ってな問題を、この手のものに興味がない人に聞いてみたらちゃんと答えられる訳がない。
壷だってことはわかるのだが、価値判断の基準がないためどれがよいのかさっぱりわからない。
さて、人工知能という言葉は昔からあり、研究が続けられてきているが、いまだもって人工知能は今まで知っている知識から新たな知識を導くことはできない。
将棋みたいな限定された問題については適切な解を導くことができる。
しかし、社会生活といった答えを導くための枠組みが存在しない局面においては、人工知能はいまだにまったく解を導くことができない。
コンピュータの発明以来、まったく進歩していないと言ってもいい。
将棋みたいな限定された局面における推論を行う人工知能を「弱い人工知能」
限定がない局面での推論を行う人工知能を「強い人工知能」
という。
現在人工知能と言われているものは「弱い人工知能」のことである。
「強い人工知能」については研究はなされているものの、これといった成果が生み出されていないのが現状だ。
Siriといったシステムは一見強い人工知能のように感じられるが、これも結局は会話のパターン化にしか過ぎないわけだ。
Googleもこの例外ではない。
Googleそのものが知能を持たない以上、 価値判断は結局は無理なのである。
だから、素人の壷の並べ替えと基本的には一緒だ。
これを検索順位に置き換えてみると分かるだろう。
Googleは所詮機械であり、人間と違って知能を持っているわけではない。
だから、Googleのランキングは価値判断モドキなのだ。
内部的な評価としては共起語の出現頻度とか、文字数とか、そんなものでしか判断できない。
内部評価には限界がある。
だから、ちゃんとした人間の評価も必要になる。
それがリンクだ。
内部要因で上げることが最近はできるようになってきたのだが、それには限界があるだろう。
それっぽく書いてあれば、100%デタラメが書いてあってもGoogleは判断できないわけだし。
壷の例であれば、デタラメの値札が貼られていて、詐欺骨董品屋の店頭に並んでいたら素人は騙される。
これはリンクスパムみたいなもんだ。
誰かに騙されるっていうことがどうしても避けがたい。
素人が判断している以上仕方がない。
であるならばどうすればいいか?
素人が判断するのであれば、がらくた市の値札よりも、骨董品屋、普通の骨董品屋よりもテレビに出ている鑑定士のやっている骨董品屋、の値札の方が信頼性があると思うだろう。
それである。
権威のある人に値札を貼ってもらうことで、素人であっても判断に困らなくなる。
だから、できる限り権威のあるサイトからリンクをしてもらう。
という戦略を取るべきなのだ。
1本のオーソリティサイトからのリンクは、1万本のゴミサイトからのリンクを凌駕する。
それはこれが理由だ。
今は幸い、ソーシャルメディアというものがある。
その道のオーソリティと交流を深め、できる限り良心的なコンテンツを作り、紹介してもらう。
という戦略を狙うのが、良質な被リンクを得るための数少ない必勝パターンである。
素人にアピールするには、権威から紹介してもらう、これがよいということである。
さて、アイキャッチ画像は、壷であるが、壷は壷でもクラインの壷。
私は壷とか美術品とかちっとも分からないが、これがあったら1000万でも買う・・・。
※今日は懐メロじゃなかった
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