ブログのタグをSEOの観点からどう扱うのが正解か | 佐野元春「SHAME-君を汚したのは誰」

公開日:
:
最終更新日:2016/03/01
SEO
「そのタグ大丈夫? Webサイトにタグを貼る前にチェックしたい2つのこと」
という非常に素晴らしい記事をWeb担当者フォーラムの安田編集長が書いていた。
ここで言うタグは外部のサービスが提供しているタグのことである。
ブログパーツとか、アクセス解析とかそんなタグのこと。
この記事に触発されて書いてみたのだが、タグはタグでもブログなどのタグの話し。
記事を短いフレーズや単語で言い表して分類する仕組みである。
カテゴリと違って、階層構造に縛られず自由に設定できるので使いようによっては有用だ。
カテゴリにするほどではないが、頻出する話題についてタグにしておけば、閲覧者は同様の話題について更に読みたければ、タグをクリックすれば更に理解を深めたり楽しんだりできるわけである。
例えばこのブログであれば、カテゴリとしては「SEO」ってカテゴリがあるが、その中でも例えば、
「コーディング」「ガイドライン」「スパム」といったタグを設定することができる。
(現在このブログではタグを設定していませんが)
すると、「コーディング」ってタグがついた記事を、Webサイトの制作者の方が読んだ時に、
「これは面白かった、ためになった」
と思ったら、「コーディング」というタグをクリックすれば更に関連の情報にアクセスできるようになるため利便性が高まるといったわけだ。
というわけで、正しく設定をすればタグはユーザーの利便性に貢献する。
とは言え、タグはSEOの観点からちょっとした難問である。
原則論から言えば、
「そのタグをユーザーがクリックする意味があるのであれば、SEOの観点からなんら問題なくOKである」
ということになる。通常はこの原則論で考えれば間違いはないが、このタグの問題は数少ない例外の一つかもしれない。
タグページを開いた時に、1記事や2記事しかないといった場合を考えてみよう。
そうすると、タグページを作ったことによって内容の薄いページが大量にできることになってしまう。
でもよく考えてみよう。
「タグページをクリックした時に、1記事や2記事しか表示されなかったら、ユーザーはどう思う?」
ってことである。
軽い落胆を感じるはずなのである。
これはGoogleに対しても当てはまると言っていいだろう。
タグページに巡回しに来て、
「なんだよ、こんだけしか情報ねえのかよ。来て損したわ。」
って判断される可能性があるということだ。
なので、タグページを作るならば、
「それ相応の充実度をもって作るべき」
というのが答えとなる。
それは検索エンジンにもユーザーにもよい情報を提供するため、言い換えれば落胆させないためである。
検索エンジンのことだけを考えれば、タグページヘのリンクをnofollowにすればいいじゃんになる。
しかし、nofollowというのは
「このリンクをたどっても先には大したものはありませんので、どうぞ読み飛ばしてくださいね」
と検索エンジンに伝えることである。
であるならば、ユーザーにも同じおもてなしをするべきというのが正しいだろう。
SEOと検索エンジン最適化といったように同じ語は一つにまとめる。
カタカナと英語とかまとめる。
あまりにも該当する記事が少ないタグは作らない。あるいは、ある程度数がまとまってからタグ化する。
といったきめ細やかなもてなしこそが、検索エンジンにもユーザーにも適切である。
私は原則としてユーザーにとってよいことは検索エンジンにとってもいいことと考えている。
このように考えればタグの問題は全く原則から逸脱しないのである。
関連記事
-
-
広告はすべて否認をすべきか? | 山口百恵「ありがとうあなた」
被リンクのチェックはかったるい仕事である。 しかも、被リンクはウェブマスターツールでダウンロードす
-
検索順位は評価とイコールではないから・・・
アイキャッチ画像には大した意味があるわけではないので、スルーして下され。 今日は「検索順位は評価だ
-
-
コンテンツSEOとは耐えることと見つけたり
「武士道とは死ぬことと見つけたり」 「葉隠」の有名な一節である。葉隠を読んだことがなくても、この一
-
SEOはプラスマイナスゼロを目指すべき | 間宮ひろし「新宿野郎」
今回のアイキャッチ画像は、間宮ひろしの「新宿野郎」である。日本歌謡史に燦然と輝く謎の曲だ。 歌詞
-
サイトへのリンクはトラフィックである
最近被リンクの話しばっかり書いているのだが、今回も被リンクの話題。いい加減しつこいって感じ。 でも
-
1日に何記事まで追加して大丈夫?SEOで迷ったらこう考えればOK | どうせ人生に迷うなら「南こうせつ」
SEOでは特に初心者の頃は迷うことがいっぱいある。 その迷う理由っていうのは、 「こんなことをやっ
-
Over Optimization 過剰最適化は最もやってはいけないこと | 大滝詠一「さらばシベリア鉄道」
「過剰最適化」Over Optimizationて言葉がある。 何をもって過剰最適化と定義するかって
-
LP(ペライチページ)の有効性
有限会社アズモードの宮脇氏のWeb担当者Forumの記事、「ページを開いたらまずスクロール、という
-
検索エンジンはえこひいきをするか
何をいまさら・・・、みたいな話なのだがYahoo!カテゴリの話しをしてみる。勘違いしている人が今で
-
キーワードではなく人が売上を連れてくるのだ | 来生たかお「夢より遠くへ」
SEOをやってます。 っていうと、すぐ「キーワード」って話になってくる。 私はこの風潮は何か違うな

